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循環の中で

星野道夫展「星のような物語」
大丸ミュージアム梅田。

圧巻であります
でかい。どかーんと世界が体当たりしてきます。
動物の毛一本一本もあまさずとらえ、くじらの尾にはじく水滴を一つとしてぼやかなさない。ゆるがなさにみているほうが、彼らの世界にひきずられて喰われそう。
先日観た高砂さんがストーリーならば、星野さんは生き方がすりこまれた写真だと思った
家族とは家族になるという結果というより、生きるために必然な形態とみえる。実はシンプルなのだ

循環という単語がキーワード。命はからだを喪っても、他の生命にとりこまれ永遠に循環しつづける。
10年前にヒグマの事故で星野氏は命を喪ったが、そういう循環にくみこまれる運命の人にみえる。都会の病院で息をひきとり、火葬場ですべてが灰になってしまうより、死ぬときはたとえ血の一滴でも大地に還すのではないか。遺族の方からすれば、とても勝手な憶測だけれど、いなくなってしまった悲しみはあれど、死に方としては非常に潔く澄んでいる。

ミュージアム外の物販は、星野氏の著作はわかるとして、あまり氏とは無関係なあざらしや熊のぬいぐるみがあったのが気になった。ほしくなる人はいてそうやし、売れるとは思うし、実際買っているひとは多かった。が、あの写真の世界はあまりにも生きものが生々しくて玩具に触れる気になれなかった


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