アルゼンチンババア
映画の宣伝で鈴木京香さんが、「ババア」役になったとか、ニュースが流れていた。
ホームレスみたいなババア姿でも、鈴木京香さんは鈴木京香さんで、凛とした女っぷりで、ますます好きになった。
で
なんだよ「アルゼンチンババア」ってのはよぉ!
と思ったら、よしもとばななさん原作だった。ほんでもって好きな画家、奈良美智さんが絵と写真をよせている。
文庫本で見つけたのだけれど、ぜったい単行本で発行してあるはず! と思ったら、シルバーのラメラメで驚いた。
すごい装丁です。
みなさまにおみせできないのが残念。手にとっただけで、本をもつ喜びがあふろます。この本がもう、よしもとばなな、アルゼンチンババア、であります
見事
ブックオフで古本がずっしりどっさり買えるほどの価格ですが、この間新聞アンケートを答えてもらった図書券を使って(足りなかったけど)購入
アルゼンチンババアは私の頭を優しく丸くなで続けた。その服からは、カビと、太陽の匂いと、ほこりと、人間のあぶらのにおいがした。
私は窒息しそうに不快だったのに、なぜか涙が出た。
「カビと、太陽の匂いと、ほこりと、人間のあぶらのにおいがした」・・・
だからね。こういう文章書けてしまうから、こわいのだよ。よしもとばななって
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