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戦争をかく

「父と暮せば」 黒木和雄 監督 
井上ひさしの同名戯曲の映画化。
きれいな映画でした。

演劇のほうで観たかった。劇場で。ですが、映画という媒体をつかえばこそ、多くの人がこの作品に触れることができる。戦場を描かずに戦争を書く。それがすごいと思う。

残念だったのは、せりふがききとれない箇所が何カ所かあった。何を会話してるのかわからず・・・。耳が悪いせいもあるのですが、台本で知ってるだけに、ああ、ここのせりふ好きだったのにと思うこと何回かありました。あとで、つながってくるのに。とか・・・。家のBSで観たので音響がよくないせいもありますが。

あと好演してるとは思うのですが、宮沢りえさん演ずる美津江が、涙を使いすぎるような気がする。メソメソ系というか。何に対して泣いているのか。原作の井上ひさしさんが丁寧にせりふをつむいでいるので、それに対して泣かされているような印象をもったのと、一カ所でいいんじゃないかなと思うのだ。「演技する者」が映画の画面の中で登場したのかと思った。残酷に言えば、自分の役に同情してるようにみえる。愛らしくけなげな女性の雰囲気があるだけに、ちょっと残念だった。
うまく書けないけれど。


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